聞き慣れない言葉かと思います。
そもそも「フレイル」っていうのは、我々の体が「虚弱」・「老衰」・「脆弱」といったようなストレスに弱くなっている状態のことを指すようです。放置をせずに早期介入をすれば元に戻る可能性があると考えられている・・・そんな状態のことを指すんですね。
我々の親世代がそうですが、一般的に高齢者のフレイルは「生活の質を落とす」ことに止まらず、様々な合併症も引き起こしかねないという危険性を孕んでいることは周知の事実でもありましょう。
厚生労働省研究班の報告書に目を通すと・・・・
●『加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態である』
と定義されているようですが、
●『一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像』
ともされているようです。
つまりは健康な状態・・・でも無いけど、かといって日常生活でサポートが必要な介護状態・・・でもない、その中間を意味するような状態が「フレイル」となりましょうか。
残念ながら多くの方はフレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、当たり前かとも思いますが若年者よりも高齢者において特にフレイルが発症しやすいことは明かなんだろうと思われます。
確実に高齢者が増えている現代社会において、「フレイル」の状態になるべく早く気付き、加療や予防策を講じて正しく介入することが大事なんでしょうね。
さぁ~そこで「オーラルフレイル」です。「オーラル」は口のことを指しますから、これは「人は口の機能から老いる」という考えになりましょうか。
食べこぼしや噛み辛さ、飲み込みにくさ、喋りにくさ・・・・歯や口の機能低下に伴い我々人間そのモノの老化が進んでしまうという考え方であります。
「老い」は足元からだけで無く、口元からも忍び寄るんですよね。(泣)
お口の健康に関わる仕事に従事する我々がもっと対外的に情報発信していく必要性を痛感する昨今であります。
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